“じょうふんべつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
上分別100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いっこくもご猶予ゆうよは無用、この場で伊那丸いなまるを首にいたし、あの鎖駕籠くさりかごへは宝物のほうを入れかえにして、寸時もはやく家康公いえやすこうへおとどけあるが上分別じょうふんべつとこころえます
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とかく人間と云う者は、何でも身のほどを忘れないようにつつしみ深くするのが上分別じょうふんべつです。
三つの宝 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
お宿にはほんの十四五人がつめているだけでござりますから、しょせん今のまにお討ちとりなされるのが上分別じょうふんべつかとぞんじます、いそぎ御決心なされて御にんずをお出しあそばされ
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)