“砌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みぎり71.9%
みぎ19.1%
ミギリ3.4%
きざはし2.2%
いしだゝみ1.1%
しきいし1.1%
には1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの夜逃がしてつかわすみぎり、もしや重罪人であってはならぬと、のちのち迄の見覚えに、奴めのあごに目印の疵をつけておいたのじゃ。
鬼六は連れられて、大書院のひさしみぎりに、ひざまずいた。はや同席の人々は見えず、左将監と越後守との、両探題だけが残っていた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
萬法藏院の婢女メヤツコが、息をきらして走つて來て、何時もなら、許されて居ぬ無作法で、近々と、廬のミギリに立つて叫んだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
おかみさんは道端に茂つてゐる椿の大木の下にこはれた小さな辻堂の立つてゐるのを見て、そのきざはしに背中の物をおろした。あちこちで頻に鶏が鳴いてゐる。
買出し (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
今日けふはれにと裝飾よそほひて綺羅星きらほしの如くつらなりたる有樣、燦然さんぜんとしてまばゆばかり、さしも善美を盡せる虹梁鴛瓦こうりやうゑんぐわいしだゝみ影薄かげうすげにぞ見えし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
しきいしにひたと頭を附けて、『これは/\』。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
北國ほつこく關東くわんとう夷共えびすどもの、君が安眠のにはを駭かせ參らせん事、思へば心外の限りにこそ候へ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)