“ふかみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フカミ
語句割合
深味21.1%
深淵21.1%
深處15.8%
深海10.5%
深見10.5%
深水5.3%
海底5.3%
深処5.3%
深所5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水のきれいな甲斐かいの国、ことに秋の水は銘刀めいとう深味ふかみある色にさえたとえられている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今後のことは今後の處しかたも有るものをと、せん方なしの斷念あきらめに、お辰がいふ嬰兒さまの本色か、うまうま深淵ふかみに引入れられしをくやみながら、手玉に取られて手も足も出ぬやうに成りぬ
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
是においてか未だ我に知られざりしかの光、さきに歌ひゐたる處なる深處ふかみより、あたかも善行を悦ぶ人の如く、續いていふ 二二—二四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
深海ふかみの底の青貝の
哀詩数篇 (新字旧仮名) / 漢那浪笛(著)
「じゃ、こうなさい。この奥の別室にね。深見ふかみさんの遺画があるから、それだけ見て、帰りに精養軒へいらっしゃい。先へ行って待っていますから」
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其夜の夢に逢瀬おうせ平常いつもより嬉しく、胸ありケの口説くぜつこまやかに、恋しらざりし珠運を煩悩ぼんのう深水ふかみへ導きし笑窪えくぼ憎しと云えば、可愛かわゆがられて喜ぶは浅し
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
やせたりや/\、病気揚句あげくを恋にせめられ、かなしみに絞られて、此身細々と心引立ひきたたず、浮藻うきも足をからむ泥沼どろぬま深水ふかみにはまり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「コラムよ、平和なれ」おとこの海豹は答えて、海底ふかみの暗い静かさの中に沈んだ。
海豹 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
池上と、兵頭との輦台が、急に深処ふかみへ入ったらしく、人足達は乳の下まで水に浸して、速度がぐっと落ちた。その時に最先の侍の輦台が、池上の輦台の間近まで勢いよく突進して来た。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
お父様の髑髏どくろで作ったところの、髑髏の盃を取り出して、木曽川の深所ふかみともえふちに、沈んでいるお父様の死骸なきがらへつなぎ合わせて、お上げしなければならない
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)