“泥沼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どろぬま90.9%
ぬま9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
個性だけでは知らず知らずの間に落ち込みやすい苟安自適こうあんじてき泥沼どろぬまから引きずり出して、再び目をこすって新しい目で世界を見直し
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
やせたりや/\、病気揚句あげくを恋にせめられ、かなしみに絞られて、此身細々と心引立ひきたたず、浮藻うきも足をからむ泥沼どろぬま深水ふかみにはまり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
女の重荷を、殊にみのるの樣な我が儘の多い女の重荷を引つてゐては、自分の身體がだん/\に人世の泥沼ぬまの中に沈み込んで行くばかりだと思つた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)