“ぬま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヌマ
語句割合
91.2%
沼間7.0%
泥沼1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぬまは、其時分そのじぶんからうごす……呼吸いき全躰ぜんたいかよふたら、真中まんなかから、むつくときて、どつと洪水こうずゐりはせぬかとおも物凄ものすごさぢや。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それでも当時の毎日新聞社にはマダ嚶鳴社おうめいしゃ以来の沼間ぬまの気風が残っていたから、当時の国士的記者気質かたぎから月給なぞは問題としないで天下の木鐸ぼくたくの天職をたのしんでいた。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
女の重荷を、殊にみのるの樣な我が儘の多い女の重荷を引つてゐては、自分の身體がだん/\に人世の泥沼ぬまの中に沈み込んで行くばかりだと思つた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)