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深味
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ふかみ
ふりがな文庫
“
深味
(
ふかみ
)” の例文
静子の魅力もこの奇怪なる疑いには及ばなかったのか、私は不思議にも静子のことを忘れてしまったかの如く、ひたすら奇妙な妄想の
深味
(
ふかみ
)
へ陥って行った。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
水のきれいな
甲斐
(
かい
)
の国、ことに秋の水は
銘刀
(
めいとう
)
の
深味
(
ふかみ
)
ある色にさえたとえられている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かの女達が伯林で、現在眼の前の実物を観
乍
(
なが
)
ら、その建築物の写真の載った
写真帖
(
しゃしんちょう
)
など見並べると、驚く
程
(
ほど
)
、
其
(
そ
)
の写真の方が、線の影や
深味
(
ふかみ
)
が、精巧な
怜悧
(
れいり
)
な
写術
(
しゃじゅつ
)
によって附加されている。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その
中
(
うち
)
にMが
膝位
(
ひざぐらい
)
の深さの所まで行って見ました。そうすると
紆波
(
うねり
)
が来る
度
(
たび
)
ごとにMは
脊延
(
せの
)
びをしなければならないほどでした。それがまた面白そうなので私たちも段々
深味
(
ふかみ
)
に進んでゆきました。
溺れかけた兄妹
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“深”で始まる語句
深
深山
深傷
深淵
深更
深切
深川
深夜
深々
深沈