なすによしなき哀れさよ、 早や日数経て、今日の日も 暗がりわたる物おもひ。 水や空なる波の上に、 淋しくかゝる綾雲は、 やがて消ゆべき希望かや。 その希望もて吾が道は、 深海の底の青貝の、 螺線の中のゆきもどり。 物の幾度□貝□葉に、 灰色 …
著者 | 漢那浪笛 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
初出 | くらがり「琉球新報」1909(明治42)年5月6日
暮の鐘「琉球新報」1909(明治42)年5月6日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約1分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2分(300文字/分) |