深處ふかみ)” の例文
新字:深処
見よ、一の魂、かうべ深處ふかみより目を我にむけてつら/\視、かくて高くさけびて、こはわがためにいかなる恩惠めぐみぞやといふ 四〇—四二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
是においてか未だ我に知られざりしかの光、さきに歌ひゐたる處なる深處ふかみより、あたかも善行を悦ぶ人の如く、續いていふ 二二—二四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
されどわがきくところまことならば、この深處ふかみより生きて還れる者なきがゆゑに、我汝に答ふとも恥をかうむるの恐れなし 六四—六六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
彼、彼等は我等より黒き魂の中にあり、異なる罪その重さによりて彼等を深處ふかみに沈ましむ、汝下りてそこに至らば彼等をみるをえん 八五—八七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その足したなる深處ふかみの底にふれしころには彼等はやくも我等の上なるいただきにありき、されどこゝには恐れあるなし 五二—五四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かの光線は、星座となりつゝ、火星の深處ふかみに、象限しやうげん相結びて圓の中に造るその貴き標識しるしをつくれり 一〇〇—一〇二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
人の目いかなる海の深處ふかみに沈むとも、いかづちの鳴るいと高きところよりその遠くへだたること 七三—七五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)