“パイプ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煙管65.4%
11.5%
伝声管3.8%
号笛3.8%
咽管3.8%
煙草3.8%
鉄棒3.8%
鉄管3.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも次の停車場へ来ると、肥つた男は煙管パイプくはへた儘ろくに挨拶もせずほか客車はこへ移つて往つた。
とあるひくい石垣の上に腰を掛けた九は大きな煙管パイプくはへてこゝろよさう燐寸マツチを擦つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
さもなくとも頭の方へ血を送っているパイプの根本が破れるんだから脳髄が一ペンに参って、卒中よりも迅速にたおれてしまうという世にも恐ろしいのがこの大動脈瘤である。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
汽鑵場の裏手に在る庭球場は、直ぐ横の赤煉瓦壁に静脈管のようにい付いている蒸気パイプのシイシイ、スウスウ、プウプウいう音で、平生でも審判の宣告や、選手の怒号が殆んど聞こえなかった。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
伝声管パイプから、伝令の太い声が、聞こえた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
がらがらがら、がらがらがらと、鎖は甲板を走る。号笛パイプがぴいぴいと鳴る。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
伝令は号笛パイプをふきながら、各甲板や艦内へふれている。
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
濃い咽管パイプ煙草のかおりが彼の嗅覚を突いた。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
時々驚愕きょうがくしたように眼を離して、函の中に納められている木乃伊の方を振り返って見たり、手にした煙草パイプに火を点けるのさえ忘れているのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
食堂の柱へかじり付いて泣き叫ぶ奴を、下級船員が寄ってたかって、拳銃ピストル鉄棒パイプ突付つきつけてヘトヘトになるまで小突きまわして、泥棒猫でもい出すようにして桟橋へたたき出してしまった。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
左右の壁には火のような蒸気スチーム鉄管パイプが一面にぬたくっているので、通り抜けただけでも呼吸いきが詰まって眼がまわる上に、手でも足でも触れたら最後大火傷おおやけどだ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「ええ。あそこは鉄管パイプがゴチャゴチャしていてステキに暑いもんですから腐りが早かったんでしょう。白い歯を一パイにき出してね。うじ一匹居なかったんですが……随分臭かったんですよ」
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)