“丸卓”の読み方と例文
読み方割合
まるテーブル100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つてたね」と云つて烟管パイプくちから取つて、さい丸卓まるテーブルうへに置いた。燐寸マツチと灰皿がつてゐる。椅子もある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「もう一時間ばかり」と美禰子もちいさな声で答へた。三四郎は又丸卓まるテーブルに帰つた。女はもうゑがかるべき姿勢を取つた。原口さんは又烟管パイプけた。画筆ブラツシは又動きす。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三四郎は画室へみちびかれた時、かすみなかへ這入つた様な気がした。丸卓まるテーブルひぢたして、此しづかさのまささかひに、はばかりなき精神こゝろを溺れしめた。此しづかさのうちに、美禰子がゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)