“まるテーブル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
円卓子63.6%
丸卓9.1%
丸卓子9.1%
円卓9.1%
圓卓子9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの厭に大げさな円卓子まるテーブルなのだが——彼処にゐたことのあるFの一家が忘れて行つたまゝのものだが——敬意に対してあの円卓子では台なしぢやなからうか
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
つてたね」と云つて烟管パイプくちから取つて、さい丸卓まるテーブルうへに置いた。燐寸マツチと灰皿がつてゐる。椅子もある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「もう一時間ばかり」と美禰子もちいさな声で答へた。三四郎は又丸卓まるテーブルに帰つた。女はもうゑがかるべき姿勢を取つた。原口さんは又烟管パイプけた。画筆ブラツシは又動きす。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
また部屋の中央には、丸卓子まるテーブルがあってその上には本や書類や小器具などが雑然と置いてあった。大理石の手洗器が、実験台の向うのすみにあり、壁には電線の入った鉛管が並んで走っていた。
四次元漂流 (新字新仮名) / 海野十三(著)
日が一ぱいにして絨緞じゅうたんの花のもやうが燃えるやうに見えました。てかてかした円卓まるテーブルの上にまっ白なさらがあってその上に立派な二房の黒ぶだうが置いてありました。
黒ぶだう (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
青唐草の被帛おほひをかけた圓卓子まるテーブルが中央に、窓寄りの煖爐ストーブの周圍には、皮張りの椅子が三四脚。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)