“わるだくみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪企25.0%
悪謀25.0%
奸策8.3%
奸計8.3%
悪巧8.3%
悪策8.3%
悪計8.3%
譎計8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此道理で悪企わるだくみを始めれば悪い相になります、善行善意を心掛けると善い相になります。
運命は切り開くもの (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
こんな剽軽ひょうきんな顔付の男に悪企わるだくみなど出来そうもないという印象を与える。
牛人 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「成る程……現在いまの独逸には在りそうな話ですね。悪謀わるだくみに邪魔になる人間は、戦場に送るのが一番ですからね」
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「あッ! ゆるして下され、松浦屋どの、清左衛門どの! わしがわるかった。が、わしばかり、わるかったではない。第一に、悪謀わるだくみをすすめたのは、これなる三郎兵衛——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
飯島家にては忠義の孝助が、お國と源次郎の奸策わるだくみ一伍一什いちぶしゞゅう立聞たちぎゝ致しまして、孝助は自分の部屋へ帰り、もう是までと思い詰め
といわれて、源助はもとより人がいからお國に奸策わるだくみあるとは知らず、部屋へ参りて孝助の文庫を持って参ってお國の前へ差出さしいだすと、お國は文庫のふたを明け、中をあらためるふりをしてそっとのお納戸縮緬の胴巻をたもとから取出とりだして中へズッと差込んで置いて。
カーニヤッツオこの言を聞きて口をあげ頭をふりていひけるは、身を投げ入れんとてめぐらせる彼の奸計わるだくみをきけ 一〇六—一〇八
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
五、不誠実。悪巧わるだくみをする。狡猾であり、詭計を以て掠め取るということ。
パウロの混乱 (新字新仮名) / 太宰治(著)
罪なきお千代に罪を負わせ、うして他へ嫁にく邪魔に成るようにお千代の顔へ疵を附けようとする悪策わるだくみを權六が其の通りの事を申しましたから、長助は変に思いまして、
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こは後より追々にし出ださんずる悪計わるだくみの、人に知られんことを恐れしなりけり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
世故せこに慣れきって、落ち付き払った中年の婦人が、心の底の動揺に刺激されてたくらみ出すと見える残虐な譎計わるだくみは、年若い二人の急所をそろそろとうかがいよって、腸も通れと突き刺してくる。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)