“かんさく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奸策76.7%
姦策6.7%
乾腊3.3%
関索3.3%
冠幘3.3%
勘作3.3%
関柵3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかに巧妙な奸策かんさくであるかがわかります。驚くの外ありません。世間の疑問、憤怒、探索をルパン一人に背負わせているんです。
しかし俺は衰弱よわっている。これほどの姦策かんさくをたくらむ奴だ、どんな用意がしてあろうも知れぬ。あべこべに討たれたら悲惨みじめなものだ。……さてここにある横穴だが、何んとなく深いように思われる。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
これを大正三年(1914)十二月に東京帝室博物館で発行した『東京帝室博物館天産課日本植物乾腊かんさく標本目録』
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
そして私が右のオトヒメカラカサの副和名を公にしたのは大正三年(1914)十二月に東京帝室博物館で発行した『東京帝室博物館天産課日本植物乾腊かんさく標本目録』
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
と、次に趙雲をそば近くさしまねいて、何か計をさずけ、また魏延ぎえん、王平、馬忠、関索かんさくなどにも、一人一人に行動の方針を授けて
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
魏延、関索かんさく、王平などの手勢は、先を争って、城壁の間へ飛び降りた。担ぎ上げた土嚢を投げこみ投げこみここも難なく通路となった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
巫男子の衣を著け冠幘かんさく帯素し皇后と寝居し相愛夫婦のごとし、上聞いて侍御を究治す。巫后と妖蠱ようこ呪詛じゅそし女にして男淫するを以て皆つみに伏す、皇后を廃して長安宮に置くと。
漁師の勘作かんさくはその日もすこしも漁がないので、好きな酒も飲まずに麦粥むぎかゆすすって夕飯ゆうめしをすますと、地炉いろりの前にぽつねんと坐って煙草をんでいた。
ある神主の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
これから先、山河幾百里の関柵かんさくをあけて通る鍵だ。その唯一の旅行免状を取落して何になる。これではさすがの強情者も、浮かぬ面をして取って返さざるを得ない出来事だと、白雲も思いやりました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)