“わるだく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪企40.9%
惡企38.6%
惡巧6.8%
悪謀4.5%
悪工2.3%
悪巧2.3%
悪計2.3%
惡功2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浪五郎は仲間の者の悪企わるだくみから、五年前に海賊の一味と間違えられて縛られ、もう少しで首を切られるところを、縄抜けをして助かった人です。
「奧さんが仰しやつてましたわ、あの厄介者やくかいもの氣立きだての惡い子供を追拂おつぱらへるので嬉しいつて。いつでも人のすることをうかゞつてゐて、こつそり惡企わるだくみをするやうな子をね。」
錢形の平次とか何んとか、江戸の町人どもは大層なことに言ふけれど、いざとなれば、小盜人こぬすつとほどの智惠もあるまい。人でも殺さうといふ、太い野郎の、惡巧わるだくみを
まして、それが私怨と私慾の不平から結ばれた策動であるにおいては、言語に絶した不忠な悪謀わるだくみである。法皇の御運命がそういう野望家のために決しられるようなことでもあっては断じてならない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
殿様がいらっしゃっては邪魔になるゆえ、来月の四日中川にて殿様を釣舟から突落つきおとして殺してしまい、体能ていよくおかしらに届けをしてしまい、源次郎を養子に直し、お國と末長く楽しもうとの悪工わるだく
「嘘もいつわりも、悪巧わるだくみもあるような人柄じゃねえ、名前は萩江鞍馬はぎえくらま、絵に描いたような好い男だよ」
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
殿様お泊番とまりばんに、源次郎がひそかにお國のもとへ忍び込み、明日みょうにち中川にて殿様を舟から突落し殺そうとの悪計わるだくみを、わたくし立聞たちぎゝをした所から、争いとなりましたが、此方こちらは悲しいかな草履取の身の上
させて置ながら又今となりあひたいとは如何にだますが商賣しやうばいでも餘りにおし強過つよすぎると取ても付ぬ挨拶に吉六暫時しばしあきれしが夫は長庵が一ぞん惡功わるだくみせし事ならん小夜衣さんにかぎつては其樣そんな御人じや御座りません早速さつそくかへつておいらんへ其御話しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)