悪謀わるだく)” の例文
旧字:惡謀
ところが、十一月二十三日の節会をまえにして、院中の悪謀わるだくみを、ひそかに、忠盛のもとへ、ぶみをもって
まして、それが私怨と私慾の不平から結ばれた策動であるにおいては、言語に絶した不忠な悪謀わるだくみである。法皇の御運命がそういう野望家のために決しられるようなことでもあっては断じてならない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)