“姦夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぷ81.3%
まおとこ18.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで彼は、その日旅に出ると偽って、姦夫かんぷ姦婦かんぷ媾曳あいびきをしている現場を押え、いきなり用意の短刀で、男を一突きに突き殺してしまった。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
或は既に姦夫かんぷであるかの如く思はれはしまいかとさへ心配した。更にまた、其の人が自分よりは数等まさつた男であつた場合をも考へて見た。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
「なんだ、鼠がどうしたのだ。鼠、鼠と云って逃げやがったが、首尾がわるいのか。それでは、の中間姦夫まおとこにするか」それから内へ入って、「お岩、お岩」
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
年紀としは若し、容色きりょうし、なるほど操は守られますまい、情夫いろおとこが千人あろうと、姦夫まおとこをなさろうと、それは貴女の御勝手だが、人殺ひとごろしをしても仁者と謂われ、盗人どろぼうをしても善人と謂われて
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)