心得違こゝろえちがひ)” の例文
左右とかく心得違こゝろえちがひなりと云れしかば兩人一言もなく恐入おそれいつて平伏す因て大岡殿また九郎兵衞夫婦を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
どうも飛んだ心得違こゝろえちがひで、恐ろしい事をいたしまして、なんとも申し上げやうがございませぬ。跡で思つて見ますと、どうしてあんな事が出來たかと、自分ながら不思議でなりませぬ。
高瀬舟 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
よしんば什麽どんな冒険好きな女でも、チヨコレエトの代りに男に惚れるやうな心得違こゝろえちがひはしない筈だ。女といふものは、十人が十人、先づチヨコレエトをべて、それから徐々そろ/\男に惚れるものなのだ。