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疫
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えき
ふりがな文庫
“
疫
(
えき
)” の例文
八八
窮鬼
(
いきすだま
)
といふものにや、
八九
古郷
(
ふるさと
)
に捨てし人のもしやと
九〇
独
(
ひとり
)
むね苦し。彦六これを
諫
(
いさ
)
めて、いかでさる事のあらん。
九一
疫
(
えき
)
といふものの悩ましきはあまた見来りぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
第四 冬寒支体
僵瘃
(
きょうちょく
)
ノ病 雪塊ヲ取テ患部ニ
擦搽
(
さった
)
スレバ即チ
愈
(
い
)
ユ 又臘雪水甘クシテ大寒 天行
時
(
じ
)
疫
(
えき
)
ヲ解シ一切ノ
瘡毒
(
そうどく
)
ヲ療ス ソノ他諸病ニ於テ
必
(
かならず
)
須
(
ま
)
ツ所ニシテ医家欠クベカラズ
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
この
疫
(
えき
)
病は、持続的にかつ異常にはげしく、全インドに
猛威
(
もうい
)
をふるった上、東のほうはシナへ、西の方はアフガニスタンとペルシアへ進入して、隊商の交通の主要路にそいながら
ヴェニスに死す
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
罹
(
り
)
病と死亡の数字が、二十、四十、いや百以上にも及ぶ、とあるかと思うと、そのすぐあとで、
疫
(
えき
)
病のいっさいの出現が、きっぱりと打ち消されていないまでも、すくなくとも全くまれな
ヴェニスに死す
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
かの武士、左門が
愛憐
(
あはれみ
)
の厚きに
泪
(
なみだ
)
を流して、かくまで
一九
漂客
(
へうかく
)
を恵み給ふ。死すとも御心に
報
(
むく
)
いたてまつらんといふ。左門
諫
(
いさ
)
めて、ちからなきことはな聞え給ひそ。凡そ
二〇
疫
(
えき
)
は日数あり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
「どうしてそんなことがあるものですか。
疫
(
えき
)
病が非常に苦しいものであるということは、私は、これまでも実際に数多く見てきました。熱がすこしさめると、まるで夢のあとのように、それまでの苦しさなどけろりと忘れたようになるものです」
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
疫
常用漢字
中学
部首:⽧
9画
“疫”を含む語句
疫病
時疫
疫病神
瘟疫
疫癘
悪疫
疫病除
疫疾
疫痢
検疫
疾疫
虎疫
疫鬼
疫瘡
疫癘学
疫落
疫隅宮
黒疫
瘧疫
腹疫病
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