“えき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:エキ
語句割合
33.2%
18.4%
16.3%
16.3%
5.1%
4.6%
1.5%
1.0%
0.5%
火車站0.5%
呼吸0.5%
0.5%
0.5%
得来0.5%
得決0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち三丰のりし所の武当ぶとう 大和山たいかざんかんを営み、えきする三十万、ついやす百万、工部侍郎こうぶじろう郭𤧫かくつい隆平侯りゅうへいこう張信ちょうしん、事に当りしという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一、えき源氏げんじ、七十二候などその外種々の名称あれども多くは空名に過ぎず。実際に行はるる者は歌仙かせんを最も多しとし、百韻ひゃくいんこれに次ぐ。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
その男は、おかをこえて、ブランブルハーストえきからあるいてきたとみえ、あつい手袋てぶくろをはめた手に、黒いちいさなかわかばんをさげていた。
すなわち生物各種に関する一個一個の事実が明らかに知れれば、ただちにこれを利用して人生の物質的方面にえきすることができる。
誤解せられたる生物学 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)
それはね、水はけ——ではないえきはけをよくすることだ。上から滲みこんで来た液は、といとか下水管げすいかんのようなものに受けて、どんどん流してしまうことだ。
うまるか、かごるか、さもなければあるいてたびをした以前いぜん木曾街道きそかいだう時分じぶんには、とうさんのうまれた神坂村みさかむらえき馬籠まごめひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
第四 冬寒支体僵瘃きょうちょくノ病 雪塊ヲ取テ患部ニ擦搽さったスレバ即チユ 又臘雪水甘クシテ大寒 天行えきヲ解シ一切ノ瘡毒そうどくヲ療ス ソノ他諸病ニ於テかならずツ所ニシテ医家欠クベカラズ
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
千羊せんようの皮は一狐いっこえきにしかずと云って、君はいつでもこの袖無を一着している。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
七三君は賢弟と南おもてえきして遊ばせ給ふ。掃守かもりかたはらに侍りて七四このみくらふ。文四がもて来し大魚まなを見て、人々大いにでさせ給ふ。
掃守かもりかたはらはべりて、ももの大なるをひつつ三一えき手段しゆだんを見る。漁父が大魚まなたづさへ来るをよろこびて、三二高杯たかつきりたる桃をあたへ、又さかづきを給うて三三こん飲ましめ給ふ。
その宵も南門外の雲南火車站えきに着いた小さな貧弱な列車からは、溢れるように避難民が吐き出されて火車站えきのフランス風の玄関から、新市街へ流れ出していた。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
そん伍長は、群集に押し出されるように火車站えきの構外へ出ると、街燈の下に立止まって、大きく呼吸をついた。前線に派遣されて以来三年振りで見る故郷の印象の、何という変り方であろう。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
當藥たうやくせんして氣日まいんち片口かたくちで五へえづゝもんだな、五がふぐれえへえつけべが、呼吸えきつかずだ、なあに呼吸えきついちやにがくつてやうねえだよ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それ勝敗は兵家の常なり。蘇東坡そとうば所謂いわゆるえきする者も日に勝って日にやぶるゝものなり。然るに一敗の故を以て、老将を退け、驕児きょうじを挙ぐ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
魯の哀公あいこうが西のかた大野たいやかりして麒麟きりんた頃、子路は一時衛から魯に帰っていた。その時小邾しょうちゅの大夫・えきという者が国にそむき魯に来奔した。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
が、これらの偉大な教師が人類の教師としての普遍性を得来えきたるためには、さらにもう一つの重大な契機を必要とする。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ないのではないので、実をいうと何方どちらでも可いから決めて了ったらと思うけれど何という因果か今以てった一つ、不思議な願を持ているからそのために何方どちらとも得決えきめないでいます
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)