“こきゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胡弓56.7%
呼吸25.4%
故旧9.0%
故宮3.0%
古久1.5%
孤丘1.5%
狐裘1.5%
虎邙1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういえば、耳のぴんと立った太夫たゆうがひとりござって、胡弓こきゅうをじょうずにひいてきかしてくれたてや。じゃ、あれが、きつねだったのかィ
和太郎さんと牛 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
これらの川魚かわざかなは、そこあさいたらいのなかに、半分はんぶんしろはらせて、呼吸こきゅうをしていました。そのとなりでは、あまぐりをおおなべでっていました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
ついにそれがもとで発狂して死んでしまった。もとより親戚故旧こきゅうの無い身だから多分区役所の御厄介になった事だろう。
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
洛陽らくようの御所は隋唐五代の故宮こきゅうである。
二十年前、古久こきゅう先生の古帳面ふるちょうめんを踏み潰したことがある。
狂人日記 (新字新仮名) / 魯迅(著)
其は街道の近くにある田圃の中の孤丘こきゅうけずって其上に建てられた別荘で、質素な然し堅牢けんろうなものであった。西には富士も望まれた。南には九十九里の海——太平洋の一片が浅黄あさぎリボンの様に見える。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
渾良夫こんりょうふはもともと小姓上りとて派手好みの伊達男である。此の日彼は紫衣に狐裘こきゅうを重ね、牡馬二頭立の豪奢な車を駆って宴に赴いた。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
しん乾隆けんりゅう二十六年のことである。虎邙こきゅうに乞食があって一頭の狗熊くゆうを養っていた。熊の大きさは川馬せんばのごとくで、のような毛が森立している。