“乾隆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんりゅう77.8%
けんりゆう22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大体において支那は乾隆けんりゅうの頃、西洋との交通やその文化も盛んであったのでその頃のガラス絵が一番美しいという事になっています。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
しん乾隆けんりゅう二十六年のことである。虎邙こきゅうに乞食があって一頭の狗熊くゆうを養っていた。熊の大きさは川馬せんばのごとくで、のような毛が森立している。
賈慎庵は何でも乾隆けんりゆうの末の老諸生の一人だつたと云ふことである。それが或夜の夢の中に大きい役所らしい家の前へ行つた。家は重門ことごとおほひ、げきとしてどこにも人かげは見えない。
鴉片 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これは君、恩を着せる訳ぢやないが乾隆けんりゆう年間の紙だよ。古いからいゝのぢやない、何とも云へず描きいゝからいゝのだ。人からごく少し貰つたのだから、仕方がない、小さい絵を描いて上げよう。
南京六月祭 (新字旧仮名) / 犬養健(著)