牛ひきの和太郎さんは、たいへんよい牛をもっていると、みんながいっていました。だが、それはよぼよぼの年とった牛で、おしりの肉がこけて落ちて、あばら骨も数えられるほどでした。そして、から車をひいてさえ、じきに舌を出して、苦しそうにいきをするので …
著者 | 新美南吉 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「花のき村と盗人たち」少国民文芸選、帝国教育会出版部、1943(昭和18)年9月30日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約29分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約47分(300文字/分) |