“門先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かどさき80.0%
かどさ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お米が無しになると、良寛さんは、山をおりて托鉢たくはつする。家々の門先かどさきに立つて、短い経をんで、一つまみづつのお米や、麦をはちの子のなかへもらふのである。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
そしてとある一軒の洒落しやれたお茶屋に入つたので、初めてそれが遊女である事が判つた。馬と主人とはお茶屋の門先かどさきに立つて残り惜しさうに内部なかを覗き込むでゐた。
で、あとから運ばせる事にして、春挙氏はさきに帰つた。暫くすると門先かどさきにがたぴし荷車の音がして入つて来たものがある。