“酢屋”の読み方と例文
読み方割合
すや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒だるを、となり村の酒屋から、町の酢屋すやまで、とどけるようにたのまれたのです。その中には、お酒のおりがつまっていました。
和太郎さんと牛 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
もちろん高氏は、すでに斬刑ざんけいずみのよしを答え、その群盗どもが、酢屋すやへ押入った当夜のもようを詳しい書類として、殿ノ法印まで送りとどけた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その晩の八時から二等室で日本人の酢屋すやと英人のカアタアと両人の為に僕等の仲間で心ばかりの送別会を開いた。酢屋すやは横浜の貿易商で孟買ボンベイとカルカツタとに十年ぜんから店を持つて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)