“斬刑”の読み方と例文
読み方割合
ざんけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん高氏は、すでに斬刑ざんけいずみのよしを答え、その群盗どもが、酢屋すやへ押入った当夜のもようを詳しい書類として、殿ノ法印まで送りとどけた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
斬刑ざんけいがすんで、浜松城はままつじょうからきている奉行ぶぎょう検死けんし役人などは、みな床几しょうぎを立ちはじめた。りみだれて立ちはたらく下人げにんたちのあいだに、血なまぐさい陰風いんぷうく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「獄中の宋江と、戴宗たいそうとをあわせて、同日同所で、斬刑ざんけいに処せ。刑場の立て札には、ともに梁山泊に気脈を通じ、不逞ふていな陰謀をいだいた大賊なりと公示するがいい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)