“斬込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりこ85.7%
きりこみ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、ふだんの通りの快活な口のきき方で、斬込きりこんで来た。何とかうまくひっぱずそうと思ったが、手痛い冗談だったので、澤は咄嗟とっさに返事が出来なかった。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
情郎いろおとこは居ないか、その節邪魔にすると棄置かんよ、などとおお上段に斬込きりこんで、臆面おくめんもなく遊びに来て、最初は娘の謂うごとく、若山を兄だと思っていた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大伴の家へ人を廻して様子を聞くに、今夜は兄弟酒をんで楽しむ様子だから、今夜こそ斬入きりいって血の雨を降らせ、衆人の難儀を断とうという、文治郎斬込きりこみのお話に相成ります。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)