“すや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素焼46.7%
酢屋26.7%
素燒13.3%
隅屋6.7%
洲屋6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「は」と才蔵は立ち上がりそのまま奥へ引っ込んだが、間もなく素焼すやきのかめを持って静かに再び現われた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もちろん高氏は、すでに斬刑ざんけいずみのよしを答え、その群盗どもが、酢屋すやへ押入った当夜のもようを詳しい書類として、殿ノ法印まで送りとどけた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
製法は何れも手づくね素燒すやきなり。土質中には多少たせう雲母きららふくむを常とす。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
そして、墓場のような部落の内へさしかかると、先に偵察をかねて走り込んだ隅屋すや新左、宇佐美正安らが、駈け戻って来て、こう告げた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま死ぬ人、そして同じ運命にく自分たちでもあるのに、隅屋すや新左や和田正隆は、あわててその両わきをたすけささえた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「安藝の宮島めぐれば七里浦が七浦七えびす。」七浦は杉野、腰細、青海苔、山白、洲屋すや御床みとこ、網である。七えびすは昔佐伯部の祀つた神ださうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)