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素燒
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すや
素燒きでありますけれども、
黒ずんだ
茶色で
爐に
燻されたのが
多いのです。そしてその
土の
質も
細かい
砂や、
時には
大粒の
砂がまじつてゐるために
平均してをりません。
製法は何れも手づくね
素燒きなり。土質中には
多少の
雲母を
含むを常とす。
さてこの
埴輪はどういふ
燒き
物かといひますと、
細い
刷毛目の
線のはひつた
赤色の
素燒きでありまして、
人間の
像はたいてい
二三尺くらゐの
高さで、
男子もあり
婦人もあります。
もっとも
今日のように
堅い
燒き
物や、
釉藥を
用ひた
品は
出來なかつたので、いはゆる
素燒きでありますが、とにかく
土器が
發明されてから、
人間は
生活上に
非常な
便利を
得て
來ました。