素燒すや)” の例文
新字:素焼
素燒すやきでありますけれども、くろずんだ茶色ちやいろいぶされたのがおほいのです。そしてそのつちしつこまかいすなや、ときには大粒おほつぶすながまじつてゐるために平均へいきんしてをりません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
製法は何れも手づくね素燒すやきなり。土質中には多少たせう雲母きららふくむを常とす。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
さてこの埴輪はにわはどういふものかといひますと、ほそ刷毛目はけめせんのはひつた赤色あかいろ素燒すやきでありまして、人間にんげんぞうはたいてい二三尺にさんじやくくらゐのたかさで、男子だんしもあり婦人ふじんもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
もっとも今日こんにちのようにかたものや、釉藥うはぐすりもちひたしな出來できなかつたので、いはゆる素燒すやきでありますが、とにかく土器どき發明はつめいされてから、人間にんげん生活上せいかつじよう非常ひじよう便利べんりました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)