“隅屋”の読み方と例文
読み方割合
すや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、墓場のような部落の内へさしかかると、先に偵察をかねて走り込んだ隅屋すや新左、宇佐美正安らが、駈け戻って来て、こう告げた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いま死ぬ人、そして同じ運命にく自分たちでもあるのに、隅屋すや新左や和田正隆は、あわててその両わきをたすけささえた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
隅屋すや新左、恵美えみの正遠、河原九郎正次など、いずれも兄の手勢の者だ。——すぐこのさきの一叢いっそうの林に、正成以下みな旗を伏せて、しばし戦機を見つつ一ト息入れておられるという。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)