えき)” の例文
新字:
わざりて篠山さゝやまえきのプラツトホームを歩行あるくのさへ、重疊ちようでふつらなやまれば、くまおもひがした。酒顛童子しゆてんどうじ大江山おほえやま
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
うまるか、かごるか、さもなければあるいてたびをした以前いぜん木曾街道きそかいだう時分じぶんには、とうさんのうまれた神坂村みさかむらえき馬籠まごめひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
荷物はまとめてえきに出してしまひ、まだ明るいけれど夕飯も風もすましてしまつた。これから二時間のあいだ、もう何もすることがない。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
しやく釈につくるの外、たくを沢、驛をえきつくるぞくなり、しかれども巻中えきたくの字多し。しばらくぞくしたがうて駅沢に作り、以梓繁しはんはぶく。省字せうじは皆古法こほふしたがふ。
しやく釈につくるの外、たくを沢、驛をえきつくるぞくなり、しかれども巻中えきたくの字多し。しばらくぞくしたがうて駅沢に作り、以梓繁しはんはぶく。省字せうじは皆古法こほふしたがふ。
米原まいばら北陸線ほくりくせん分岐道ぶんきだうとて、喜多きたにはひとり思出おもひでおほい。が、けるとかぜつめたい。所爲せゐか、何爲いつもそゞろさむえきである。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
馬籠まごめえきまでれば御嶽山おんたけさんはもうとほくはない、そのよろこびがみんなむねにあるのです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あと宿しゆくあたりになにもよほしがあつて、其處そこばれた、なにがしまちえりぬきとでもふのが、ひとさきか、それともつぎえきかへるのであらう。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
汽車きしや電車でんしやくところが今日こんにちのステエシヨンなら、うまかごいたとうさんのむらむかし木曾街道きそかいだう時分じぶんのステエシヨンのあつたところです。ほら、何々なに/\えきといふことをよくふではりませんか。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
と、發着はつちやくえき靜岡しづをかもどしてると、「や、此奴こいつよわつた。」おもはずこゑしてつぶやいた。靜岡着しづをかちやく午前ごぜんまさに四時よじなのであつた。いや、串戲じようだんではない。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たしかえきみとめたのは國府津こふづだつたのである。いつもは大船おほふななほして、かなたに逗子づし巖山いはやまに、湘南しやうなんうみなぎさにおはします、岩殿いはと觀世音くわんぜおんれいまゐらすならひであるのに。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十六七ねんぎました。——唯今たゞいま鯖江さばえ鯖波さばなみ今庄いましやうえきが、れいおときこえた、なか河内かはち芽峠めたうげ尾峠をたうげを、前後左右ぜんごさいうに、たかふかつらぬくのでありまして、汽車きしやくもうへはしります。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「しますと、つぎえきからだと如何いかゞなものでせう。」
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
伊那いなへは、えきから何里なんりですな。」
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)