“芽峠”の読み方と例文
読み方割合
めたうげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近江あふみくに山越やまごしに、づるまでには、なか河内かはち芽峠めたうげが、もつとちかきはまへに、春日野峠かすがのたうげひかへたれば、いたゞきくもまゆおほうて、みちのほど五あまり、武生たけふ宿しゆくいたころ
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
十六七ねんぎました。——唯今たゞいま鯖江さばえ鯖波さばなみ今庄いましやうえきが、れいおときこえた、なか河内かはち芽峠めたうげ尾峠をたうげを、前後左右ぜんごさいうに、たかふかつらぬくのでありまして、汽車きしやくもうへはしります。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
夜汽車よぎしやが、芽峠めたうげほたるんで、まどには菖蒲あやめいたのです——ゆめのやうです。………あの老尼らうには、およねさんの守護神まもりがみ——はてな、老人らうじんは、——知事ちじ怨靈をんりやうではなかつたか。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)