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駅
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えき
ふりがな文庫
“
駅
(
えき
)” の例文
旧字:
驛
二人
(
ふたり
)
は、
往来
(
おうらい
)
を
駅
(
えき
)
の
方
(
ほう
)
に
向
(
む
)
かって、
駈
(
か
)
け
出
(
だ
)
したのです。
電線
(
でんせん
)
の
上
(
うえ
)
に、
白
(
しろ
)
い
月
(
つき
)
が、ぽかりと
浮
(
う
)
かんでいました。これを
見
(
み
)
つけた、
良二
(
りょうじ
)
が
昼のお月さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その男は、
丘
(
おか
)
をこえて、ブランブルハースト
駅
(
えき
)
から
歩
(
ある
)
いてきたとみえ、あつい
手袋
(
てぶくろ
)
をはめた手に、黒いちいさな
皮
(
かわ
)
かばんをさげていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
○こゝに我が
魚沼郡
(
うをぬまごほり
)
藪上
(
やぶかみ
)
の庄の村より
農夫
(
のうふ
)
一人
柏崎
(
かしはざき
)
の
駅
(
えき
)
にいたる、此
路程
(
みちのり
)
五里
計
(
ばかり
)
なり。途中にて一人の
苧纑商人
(
をがせあきびと
)
に
遇
(
あ
)
ひ、
路伴
(
みちづれ
)
になりて
往
(
ゆき
)
けり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
釋
(
しやく
)
の
字
(
じ
)
釈に
作
(
つくる
)
の外、
澤
(
たく
)
を沢、驛を
駅
(
えき
)
に
作
(
つくる
)
は
俗
(
ぞく
)
なり、しかれども巻中
驛
(
えき
)
澤
(
たく
)
の字多し。
姑
(
しばらく
)
俗
(
ぞく
)
に
从
(
したが
)
うて駅沢に作り、以
梓繁
(
しはん
)
を
省
(
はぶ
)
く。
余
(
よ
)
の
省字
(
せうじ
)
は皆
古法
(
こほふ
)
に
从
(
したが
)
ふ。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
「
知
(
し
)
っていますよ。あれは、ぼくが、山をおりて
駅
(
えき
)
へきたとき、ちょうど、
駅
(
えき
)
のま上に光っていた
星
(
ほし
)
ですもの。」
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
▼ もっと見る
駅
(
えき
)
のどの家ももう戸を
閉
(
し
)
めてしまって、
一面
(
いちめん
)
の星の下に、
棟々
(
むねむね
)
が黒く
列
(
なら
)
びました。その時童子はふと水の
流
(
なが
)
れる音を聞かれました。そしてしばらく考えてから
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
駅
(
えき
)
を
右
(
みぎ
)
に
出
(
で
)
ると、もう
心細
(
こゝろぼそ
)
いほど、
原野
(
げんや
)
荒漠
(
こうばく
)
として、
何
(
なん
)
とも
見馴
(
みな
)
れない、
断
(
ちぎ
)
れ
雲
(
ぐも
)
が、
大円
(
だいゑん
)
の
空
(
そら
)
を
飛
(
と
)
ぶ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
道子
(
みちこ
)
は
上野
(
うへの
)
から
省線電車
(
しやうせんでんしや
)
に
乗
(
の
)
り
松戸
(
まつど
)
の
駅
(
えき
)
で
降
(
お
)
りたが、
寺
(
てら
)
の
名
(
な
)
だけは
思出
(
おもひだ
)
すことができたものゝ、その
場処
(
ばしよ
)
は
全
(
まつた
)
く
忘
(
わす
)
れてゐるので、
駅前
(
えきまへ
)
にゐる
輪
(
りん
)
タクを
呼
(
よ
)
んでそれに
乗
(
の
)
つて
行
(
ゆ
)
くと
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
すぐつぎの
駅
(
えき
)
で、自分は
腰
(
こし
)
から下に
火傷
(
やけど
)
をして、
気絶
(
きぜつ
)
しているところを
助
(
たす
)
けられた。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
「さようでございましょうとも、で、
駅
(
えき
)
にございますお
荷物
(
にもつ
)
の中に、
実験道具
(
じっけんどうぐ
)
をおいれになっていらっしゃるのでございますか?」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
つづいて、ピシッ、
馭者
(
ぎょしゃ
)
がむちをあてると
馬
(
うま
)
は
本気
(
ほんき
)
になって
走
(
はし
)
り
出
(
だ
)
しました。
外
(
そと
)
を
見
(
み
)
ていると、だんだん
駅
(
えき
)
から
遠
(
とお
)
ざかりました。
しらかばの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
○こゝに我が
魚沼郡
(
うをぬまごほり
)
藪上
(
やぶかみ
)
の庄の村より
農夫
(
のうふ
)
一人
柏崎
(
かしはざき
)
の
駅
(
えき
)
にいたる、此
路程
(
みちのり
)
五里
計
(
ばかり
)
なり。途中にて一人の
苧纑商人
(
をがせあきびと
)
に
遇
(
あ
)
ひ、
路伴
(
みちづれ
)
になりて
往
(
ゆき
)
けり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
駅
(
えき
)
までいくのに、二
時間
(
じかん
)
もあるかねばならなかったし、その
駅
(
えき
)
から
汽車
(
きしゃ
)
にのって、
日本海
(
にほんかい
)
にでるのに三
時間
(
じかん
)
、また、南にむかって、
太平洋
(
たいへいよう
)
を見ようとすれば
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
奥州
(
おうしう
)
白石
(
しらいし
)
の
城下
(
じやうか
)
より
一里半
(
いちりはん
)
南
(
みなみ
)
に、
才川
(
さいがは
)
と
云
(
い
)
ふ
駅
(
えき
)
あり。
此
(
こ
)
の
才川
(
さいがは
)
の
町末
(
まちずゑ
)
に、
高福寺
(
かうふくじ
)
といふ
寺
(
てら
)
あり。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そのうちに、
電車
(
でんしゃ
)
が、つぎの
駅
(
えき
)
へ
着
(
つ
)
くと、
支那
(
しな
)
の
子
(
こ
)
は、ご
本
(
ほん
)
をゆり
子
(
こ
)
ちゃんに
返
(
かえ
)
して、
笑
(
わら
)
って、こちらをふり
向
(
む
)
きながら
降
(
お
)
りていきました。
金色のボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ホールの
仕事
(
しごと
)
といえば、ときどき、シッダーブリッジ
駅
(
えき
)
まで
馬車
(
ばしゃ
)
を走らせ、
荷物
(
にもつ
)
をはこんでくるのが、せいぜいだった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
釋
(
しやく
)
の
字
(
じ
)
釈に
作
(
つくる
)
の外、
澤
(
たく
)
を沢、驛を
駅
(
えき
)
に
作
(
つくる
)
は
俗
(
ぞく
)
なり、しかれども巻中
驛
(
えき
)
澤
(
たく
)
の字多し。
姑
(
しばらく
)
俗
(
ぞく
)
に
从
(
したが
)
うて駅沢に作り、以
梓繁
(
しはん
)
を
省
(
はぶ
)
く。
余
(
よ
)
の
省字
(
せうじ
)
は皆
古法
(
こほふ
)
に
从
(
したが
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
父と母とのほかに、みよことみよこのうちのおじさんが、わざわざ
駅
(
えき
)
まで
送
(
おく
)
ってきてくれたのであった。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
海岸線
(
かいがんせん
)
まはりの
急行列車
(
きふかうれつしや
)
が
古間木
(
こまき
)
へ(
此
(
こ
)
の
駅
(
えき
)
へは十
和田
(
わだ
)
繁昌
(
はんじやう
)
のために
今年
(
ことし
)
から
急行
(
きふかう
)
がはじめて
停車
(
ていしや
)
するのださうで。)——
着
(
つ
)
いた
時
(
とき
)
、
旅行
(
たび
)
に
経験
(
けいけん
)
の
少
(
すくな
)
い
内気
(
うちき
)
ものゝあはれさは
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「どこの
林
(
はやし
)
だろう、あんな
林
(
はやし
)
があったかな。あの
高
(
たか
)
い
煙突
(
えんとつ
)
は、たしか
駅
(
えき
)
の
方
(
ほう
)
のお
湯屋
(
ゆや
)
だから、そうすると、
叔母
(
おば
)
さんの
家
(
いえ
)
は、やはりあのあたりだ。」
火事
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其日は三ツ
俣
(
また
)
といふ
駅
(
えき
)
に宿り、次日暁を
侵
(
おか
)
して此山の神職にいたり、おの/\
祓
(
はらひ
)
をなし案内者を
傭
(
やと
)
ふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
で、
駅
(
えき
)
は
唯
(
たゞ
)
水
(
みづ
)
の
中
(
なか
)
のやうである。
雨
(
あめ
)
は
冷
(
つめた
)
く
流
(
なが
)
れて
降
(
ふ
)
りしきる。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ちょうど、このとき、一
時
(
じ
)
も
早
(
はや
)
くかの
女
(
じょ
)
に
出発
(
しゅっぱつ
)
をすすめるように、どこかの
駅
(
えき
)
で
鳴
(
な
)
らす
汽車
(
きしゃ
)
の
汽笛
(
きてき
)
の
音
(
おと
)
が、
青
(
あお
)
ざめた
夜空
(
よぞら
)
に、
遠
(
とお
)
くひびいたのでした。
だまされた娘とちょうの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其日は三ツ
俣
(
また
)
といふ
駅
(
えき
)
に宿り、次日暁を
侵
(
おか
)
して此山の神職にいたり、おの/\
祓
(
はらひ
)
をなし案内者を
傭
(
やと
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「もし、もし、もし……
駅員
(
えきゐん
)
の
方
(
かた
)
、
駅
(
えき
)
の
方
(
かた
)
——
駅夫
(
えきふ
)
さん……」
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
駅
(
えき
)
へむかう
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
で、なにかあるらしく
人々
(
ひとびと
)
が
集
(
あつ
)
まっているので、
自分
(
じぶん
)
もいってみる
気
(
き
)
になりました。それは、はじめて
見
(
み
)
る、
悲惨
(
ひさん
)
の
光景
(
こうけい
)
ではなかった。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さて今を
去㕝
(
さること
)
(天保十一子なり)五百四十一年前、
永仁
(
えいにん
)
六年戌のとし藤原
為兼卿
(
ためかねきやう
)
佐渡へ
左遷
(
させん
)
の時、三嶋郡
寺泊
(
てらどまり
)
の
駅
(
えき
)
に
順風
(
じゆんふう
)
を
待
(
まち
)
玉ひし
間
(
あひだ
)
、
初君
(
はつぎみ
)
といふ
遊女
(
いうぢよ
)
をめし玉ひしに
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
はるかな
駅
(
えき
)
を
出発
(
しゅっぱつ
)
するらしい
汽車
(
きしゃ
)
の、
笛
(
ふえ
)
の
音
(
おと
)
がしました。さびしくなって、
内
(
うち
)
へはいると、お
母
(
かあ
)
さんは、ひとり
燈火
(
ともしび
)
の
下
(
した
)
で、お
仕事
(
しごと
)
をしていられました。
夢のような昼と晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうち
電車
(
でんしゃ
)
が、
自分
(
じぶん
)
たちの
降
(
お
)
りる
駅
(
えき
)
へついたので、ゆり
子
(
こ
)
ちゃんは、お
母
(
かあ
)
さんに、
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
かれて
降
(
お
)
りました。
金色のボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
事変
(
じへん
)
がはじまってから、
毎日
(
まいにち
)
のように、この
駅
(
えき
)
から
出征兵士
(
しゅっせいへいし
)
が
立
(
た
)
ったので、
駅
(
えき
)
の
入
(
い
)
り
口
(
ぐち
)
には、
白
(
しろ
)
い
布
(
ぬの
)
へ、「
祝
(
しゅく
)
壮途
(
そうと
)
」と、
大
(
おお
)
きな
字
(
じ
)
で
書
(
か
)
いた
額
(
がく
)
がかかっていました。
昼のお月さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どこといって
一
(
ひと
)
ところではありませんでした。
大
(
おお
)
きな
箱
(
はこ
)
は、
港
(
みなと
)
の
駅
(
えき
)
までつけていき、また
石炭
(
せきたん
)
や
木材
(
もくざい
)
は、ほかの
町
(
まち
)
で
降
(
お
)
ろしました。」と、
汽罐車
(
きかんしゃ
)
はいいました。
負傷した線路と月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
出征
(
しゅっせい
)
の
際
(
さい
)
は、○○
駅
(
えき
)
から、
徳蔵
(
とくぞう
)
さんは、
出発
(
しゅっぱつ
)
したのです。
兵隊
(
へいたい
)
さんを
乗
(
の
)
せた
汽車
(
きしゃ
)
が
通
(
とお
)
ると、
国防婦人
(
こくぼうふじん
)
の
制服
(
せいふく
)
を
着
(
き
)
た
女
(
おんな
)
たちは、
線路
(
せんろ
)
のそばに
並
(
なら
)
んで、
旗
(
はた
)
を
振
(
ふ
)
りました。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、そう
聞
(
き
)
くと、いくらか
気持
(
きも
)
ちが
楽
(
らく
)
になりました。
急
(
いそ
)
いで、
駅
(
えき
)
に
入
(
はい
)
ろうとしたときに、
夜遅
(
よるおそ
)
く、
寒
(
さむ
)
いのに、
外
(
そと
)
に
立
(
た
)
ちながら、
花
(
はな
)
を
売
(
う
)
っている
少女
(
しょうじょ
)
を
見
(
み
)
ました。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、いつものごとくほがらかで、
口笛
(
くちぶえ
)
をそれに
合
(
あ
)
わして、
家
(
いえ
)
に
帰
(
かえ
)
るべく
駅
(
えき
)
の
方
(
ほう
)
へ
歩
(
ある
)
いていました。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、
白
(
しろ
)
い
百合
(
ゆり
)
の
花
(
はな
)
と、
赤
(
あか
)
いカーネーションの
花
(
はな
)
を
求
(
もと
)
めました。
彼
(
かれ
)
は、
駅
(
えき
)
の
階段
(
かいだん
)
を
上
(
のぼ
)
りながら
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
日
(
ひ
)
の
晩方
(
ばんがた
)
、あるさびしい、
小
(
ちい
)
さな
駅
(
えき
)
に
汽車
(
きしゃ
)
が
着
(
つ
)
くと、
飴
(
あめ
)
チョコは、そこで
降
(
お
)
ろされました。
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
山
(
やま
)
を一つ
越
(
こ
)
すと、すでに
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
は
満開
(
まんかい
)
でした。ある
小
(
ちい
)
さな
駅
(
えき
)
にさしかかる
前
(
まえ
)
、
桜
(
さくら
)
の
木
(
き
)
のある
土手
(
どて
)
で四、五
人
(
にん
)
の
工夫
(
こうふ
)
が、
並
(
なら
)
んでつるはしを
振
(
ふ
)
り
上
(
あ
)
げて
線路
(
せんろ
)
を
直
(
なお
)
していました。
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いや、きいた
話
(
はなし
)
さ。おじさんが
見
(
み
)
たのは、ある
村
(
むら
)
で、
馬
(
うま
)
が
出征
(
しゅっせい
)
するので、
駅
(
えき
)
にりっぱなアーチが
立
(
た
)
ち、
小学生
(
しょうがくせい
)
が、
手
(
て
)
に、
手
(
て
)
に、はたをふりながら、
見送
(
みおく
)
りにいくのだった。
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
駅
(
えき
)
の
近
(
ちか
)
くの
花屋
(
はなや
)
では、
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
いている、ヒヤシンスの
鉢
(
はち
)
が、ならべてありました。
緑色の時計
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ここからは
駅
(
えき
)
が
近
(
ちか
)
く、
絶
(
た
)
えず
電車
(
でんしゃ
)
や、
汽車
(
きしゃ
)
の
笛
(
ふえ
)
の
音
(
おと
)
がしていました。そして、
停車場
(
ていしゃば
)
のあたりは、にぎやかな
町
(
まち
)
でありました。
辰
(
たつ
)
一は、
暮
(
く
)
れの
街
(
まち
)
の
景色
(
けしき
)
を
見物
(
けんぶつ
)
して
帰
(
かえ
)
ろうと
思
(
おも
)
いました。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
汽車
(
きしゃ
)
は、だんだんその
山
(
やま
)
の
方
(
ほう
)
に
近
(
ちか
)
づいていきました。そして、ある
駅
(
えき
)
へ
着
(
つ
)
いたときに、
幸吉
(
こうきち
)
は、いままで
乗
(
の
)
ってきた
汽車
(
きしゃ
)
と
別
(
わか
)
れて、ほかの
客車
(
きゃくしゃ
)
へ
乗
(
の
)
り
換
(
か
)
えなければならなかったのです。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さびしいいなかながら、
駅
(
えき
)
の
付近
(
ふきん
)
は
町
(
まち
)
らしくなっていました。たばこを
売
(
う
)
る
店
(
みせ
)
があり、
金物
(
かなもの
)
をならべた
店
(
みせ
)
があり、また
青物
(
あおもの
)
や、
荒物
(
あらもの
)
などを
売
(
う
)
る
店
(
みせ
)
などが、ぼつり、ぼつりと
見
(
み
)
られました。
しらかばの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちがった
新
(
あたら
)
しい
駅
(
えき
)
に、
汽車
(
きしゃ
)
が
着
(
つ
)
くと、そこは
入隊
(
にゅうたい
)
する
兵士
(
へいし
)
の
見送
(
みおく
)
りで、
構内
(
こうない
)
がにぎわっていました。
白
(
しろ
)
い
上衣
(
うわぎ
)
に
国防婦人
(
こくぼうふじん
)
のたすきをかけた
婦人
(
ふじん
)
たちがたくさん、かよ
子
(
こ
)
の
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
りました。
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
石炭
(
せきたん
)
のかけらが、はこの
四
(
よ
)
すみに、ちらばっているのを
見
(
み
)
ると、たぶん、
駅
(
えき
)
あたりから、
工場
(
こうじょう
)
へ
石炭
(
せきたん
)
をはこんだのでしょう。そう
思
(
おも
)
うと、ふと、すぎ
去
(
さ
)
った
日
(
ひ
)
のことが、
思
(
おも
)
いだされました。
どこかで呼ぶような
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あちらに、
自動車
(
じどうしゃ
)
や、
自転車
(
じてんしゃ
)
の
走
(
はし
)
っているのが
見
(
み
)
える、
駅
(
えき
)
の
付近
(
ふきん
)
にきたとき
ペスをさがしに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
薪
(
まき
)
や
炭
(
すみ
)
や、
石炭
(
せきたん
)
を
生産地
(
せいさんち
)
から
直接
(
ちょくせつ
)
輸入
(
ゆにゅう
)
して、その
卸
(
おろし
)
や、
小売
(
こう
)
りをしているので、あるときは、
駅
(
えき
)
に
到着
(
とうちゃく
)
した
荷物
(
にもつ
)
の
上
(
あ
)
げ
下
(
お
)
ろしを
監督
(
かんとく
)
したり、またリヤカーに
積
(
つ
)
んで、
小売
(
こう
)
り
先
(
さき
)
へ
運
(
はこ
)
ぶこともあれば
空晴れて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
駅
(
えき
)
へは、まだ
遠
(
とお
)
うございますか。」と、その
人
(
ひと
)
が、たずねました。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
道
(
みち
)
を
通
(
とお
)
って、みんなは、
汽車
(
きしゃ
)
の
立
(
た
)
つ
駅
(
えき
)
の
方
(
ほう
)
へとゆくのでした。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
汽車
(
きしゃ
)
は、
駅
(
えき
)
には
停車
(
ていしゃ
)
せずに、そのまま
過
(
す
)
ぎてしまいました。
昼のお月さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
母
(
かあ
)
さんは、とうとう、
駅
(
えき
)
の
前
(
まえ
)
まできてしまいました。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
駅
常用漢字
小3
部首:⾺
14画
“駅”を含む語句
駅路
宿駅
駅中
駅長
駅夫
駅員
駅前
駅継
駅使
駅場
其駅
駅逓
駅伝
駅馬
山駅
古駅
官駅
吹上駅
品川駅頭
I駅
...