“青物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あをもの50.0%
あおもの50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さういふ伴侶なかまことをんな人目ひとめすくな黄昏たそがれ小徑こみちにつやゝかな青物あをものるとつひした料簡れうけんからそれを拗切ちぎつて前垂まへだれかくしてることがある。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
青物あをものもやはり奧へゆけばゆくほど堆高うづたかく積まれてゐる。——實際あそこの人參葉の美しさなどは素晴しかつた。それから水に漬けてある豆だとか慈姑くわゐだとか。
檸檬 (旧字旧仮名) / 梶井基次郎(著)
一昨年も唯十分か十五分の間に地が白くなる程降って、場所によっては大麦小麦はたねも残さず、桑、茶、其外青物あおもの一切全滅した処もある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
その後の四段に分れた白木の棚の上には、野の青物あおものが一段に、山の果実と鳥類とが二段目に、はえかじかこいなまずの川の物が三段に、そうして、海の魚と草とは四段の段に並べられた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)