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青物
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あをもの
ふりがな文庫
“
青物
(
あをもの
)” の例文
さういふ
伴侶
(
なかま
)
の
殊
(
こと
)
に
女
(
をんな
)
は
人目
(
ひとめ
)
の
少
(
すくな
)
い
黄昏
(
たそがれ
)
の
小徑
(
こみち
)
につやゝかな
青物
(
あをもの
)
を
見
(
み
)
ると
遂
(
つひ
)
した
料簡
(
れうけん
)
からそれを
拗切
(
ちぎ
)
つて
前垂
(
まへだれ
)
に
隱
(
かく
)
して
來
(
く
)
ることがある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
青物
(
あをもの
)
もやはり奧へゆけばゆくほど
堆高
(
うづたか
)
く積まれてゐる。——實際あそこの人參葉の美しさなどは素晴しかつた。それから水に漬けてある豆だとか
慈姑
(
くわゐ
)
だとか。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
此
(
こ
)
の
奧
(
おく
)
に
住
(
す
)
める
人
(
ひと
)
の
使
(
つか
)
へる
婢
(
をんな
)
、やつちや
場
(
ば
)
に
青物
(
あをもの
)
買
(
か
)
ひに
出
(
い
)
づるに、いつも
高足駄
(
たかあしだ
)
穿
(
は
)
きて、なほ
爪先
(
つまさき
)
を
汚
(
よご
)
すぬかるみの、
特
(
こと
)
に
水溜
(
みづたまり
)
には、
蛭
(
ひる
)
も
泳
(
およ
)
ぐらんと
氣味惡
(
きみわる
)
きに、
唯
(
たゞ
)
一重
(
ひとへ
)
森
(
もり
)
を
出
(
い
)
づれば
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
果実
(
このみ
)
、
青物
(
あをもの
)
、
北国
(
ほつこく
)
の
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
與吉
(
よきち
)
は
能
(
よ
)
く
貧乏
(
びんばふ
)
な
伴侶
(
なかま
)
の
子
(
こ
)
が
佳味相
(
うまさう
)
に
青物
(
あをもの
)
を
噛
(
かじ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのを
見
(
み
)
ておつぎに
強請
(
せが
)
むことがあつた。
勘次
(
かんじ
)
の
家
(
うち
)
ではどうかすると
朝
(
あさ
)
に
成
(
な
)
つて
大
(
おほ
)
きな
南瓜
(
たうなす
)
が
土間
(
どま
)
に
轉
(
ころ
)
がつて
居
(
ゐ
)
ることがある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“青物”で始まる語句
青物市場
青物車
青物屋
青物町