“宿駅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅくえき55.6%
しゅくば22.2%
うまやじ11.1%
しゅく11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郊外の林地りんち田圃でんぽに突入する処の、市街ともつかず宿駅しゅくえきともつかず、一種の生活と一種の自然とを配合して一種の光景をていしおる場処を描写することが
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
杜陽は日が暮れないうちに、宿駅しゅくばのある処へ往こうと思って気があせっていた。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ここは和佐保の宿駅うまやじである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
晩の宿駅しゅくでは、絃歌がわいていた。手越ノ遊女といえば、古くから海道一の聞えがある。ここを通って、名もなさず過ぎるのは、武士の名折れぞ、と婆娑羅者ばさらものはいうのである。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)