宿駅しゅく)” の例文
晩の宿駅しゅくでは、絃歌がわいていた。手越ノ遊女といえば、古くから海道一の聞えがある。ここを通って、名もなさず過ぎるのは、武士の名折れぞ、と婆娑羅者ばさらものはいうのである。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)