“荒物”の読み方と例文
読み方割合
あらもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人ふたりは、駄菓子だがしや、荒物あらものなどを、そのちいさなみせさきにならべて、それによって、その、そのらしていたのです。
花と人間の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こけの生えた鱗葺こけらぶきの屋根、腐った土台、傾いた柱、汚れた板目はめ、干してある襤褸ぼろ襁褓おしめや、並べてある駄菓子や荒物あらものなど、陰鬱いんうつ小家こいえは不規則に限りもなく引きつづいて
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それからいやなものは向うの荒物あらもの屋に行きました。その荒物屋というのは、ばけもの歯みがきや、ばけもの楊子ようじや、手拭てぬぐいやずぼん、前掛まえかけなどまで、すべてばけもの用具一式を売っているのでした。