“あらもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒物63.6%
麤物9.1%
新刀9.1%
新物9.1%
雑貨9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こけの生えた鱗葺こけらぶきの屋根、腐った土台、傾いた柱、汚れた板目はめ、干してある襤褸ぼろ襁褓おしめや、並べてある駄菓子や荒物あらものなど、陰鬱いんうつ小家こいえは不規則に限りもなく引きつづいて
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
延喜式にも毛の麤物あらもの、毛の和物にこものを供物とする事がその祝詞のりとに見えている。毛の荒い獣類、毛の和かい獣類だ。古代には日本人も普通に獣肉を食した。
人身御供と人柱 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
特に鹿や猪を常食としたので、これを呼ぶに「シシ」すなわち肉の称を以てする程にもなっている。したがって神もそれを要求し給うものとして、所謂毛の麤物あらもの毛の和物にこものを供物として捧げるのである。
人身御供と人柱 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
国事おおやけに関する暗撃果合いや、新刀あらもの試し辻斬の類をかした土民人情の縺れから来る兇行の因に五つある。物盗ものとり、恐怖、貪慾、嫉妬やきもち、それから意趣返しと。伊兵衛の場合はあきらかに物盗ではない。
また新物あらものにするといったふうに、盥廻たらいまわしがきいたり、金銀のお支払いなどもおよそ目分量みたいなものでしたがね
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
政雄は錠前じょうまえをそのままにしてある雨戸をがたびしと開けて、物に追われるように土間へ入るなり、あわただしくあとをびしりと閉めた。そこには商売用の雑貨あらものを並べた台が左右にあった。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)