麤物あらもの)” の例文
延喜式にも毛の麤物あらもの、毛の和物にこものを供物とする事がその祝詞のりとに見えている。毛の荒い獣類、毛の和かい獣類だ。古代には日本人も普通に獣肉を食した。
人身御供と人柱 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
特に鹿や猪を常食としたので、これを呼ぶに「シシ」すなわち肉の称を以てする程にもなっている。したがって神もそれを要求し給うものとして、所謂毛の麤物あらもの毛の和物にこものを供物として捧げるのである。
人身御供と人柱 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)