“盥廻”の読み方と例文
読み方割合
たらいまわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
結局苦しみの盥廻たらいまわしをするだけのことで、苦しみそのものの救いにもならないし、解消にもならないということを、米友はよく知っておりました。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
サモアから濠洲ごうしゅうへ、濠洲から独領西南アフリカヘ、アフリカから独逸本国へ、独逸から又ミクロネシアヘと、盥廻たらいまわしに監禁護送されて来たのである。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
また新物あらものにするといったふうに、盥廻たらいまわしがきいたり、金銀のお支払いなどもおよそ目分量みたいなものでしたがね
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)