荒物あらもの)” の例文
二人ふたりは、駄菓子だがしや、荒物あらものなどを、そのちいさなみせさきにならべて、それによって、その、そのらしていたのです。
花と人間の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こけの生えた鱗葺こけらぶきの屋根、腐った土台、傾いた柱、汚れた板目はめ、干してある襤褸ぼろ襁褓おしめや、並べてある駄菓子や荒物あらものなど、陰鬱いんうつ小家こいえは不規則に限りもなく引きつづいて
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それからいやなものは向うの荒物あらもの屋に行きました。その荒物屋というのは、ばけもの歯みがきや、ばけもの楊子ようじや、手拭てぬぐいやずぼん、前掛まえかけなどまで、すべてばけもの用具一式を売っているのでした。
母の家は食料品や荒物あらものや文房具などを売っていた。私はそこの子供達とすぐ仲よしになった。けれど母の夫となった人にはどうしても親しめなかった。二晩ほど泊ったきりで私はもう帰りたくなった。
毛の荒物あらもののことごとに道ふた
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
こけの生えた鱗葺こけらぶきの屋根やねくさつた土台、傾いた柱、よごれた板目はめしてある襤褸ぼろ襁褓おしめや、ならべてある駄菓子だぐわし荒物あらものなど、陰鬱いんうつ小家こいへは不規則に限りもなく引きつゞいて
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
さびしいいなかながら、えき付近ふきんまちらしくなっていました。たばこをみせがあり、金物かなものをならべたみせがあり、また青物あおものや、荒物あらものなどをみせなどが、ぼつり、ぼつりとられました。
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)