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あらもの
ふりがな文庫
“
荒物
(
あらもの
)” の例文
二人
(
ふたり
)
は、
駄菓子
(
だがし
)
や、
荒物
(
あらもの
)
などを、その
小
(
ちい
)
さな
店
(
みせ
)
さきに
並
(
なら
)
べて、それによって、その
日
(
ひ
)
、その
日
(
ひ
)
を
暮
(
く
)
らしていたのです。
花と人間の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
苔
(
こけ
)
の生えた
鱗葺
(
こけらぶ
)
きの屋根、腐った土台、傾いた柱、汚れた
板目
(
はめ
)
、干してある
襤褸
(
ぼろ
)
や
襁褓
(
おしめ
)
や、並べてある駄菓子や
荒物
(
あらもの
)
など、
陰鬱
(
いんうつ
)
な
小家
(
こいえ
)
は不規則に限りもなく引きつづいて
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それからいやなものは向うの
荒物
(
あらもの
)
屋に行きました。その荒物屋というのは、ばけもの歯みがきや、ばけもの
楊子
(
ようじ
)
や、
手拭
(
てぬぐい
)
やずぼん、
前掛
(
まえかけ
)
などまで、すべてばけもの用具一式を売っているのでした。
ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
母の家は食料品や
荒物
(
あらもの
)
や文房具などを売っていた。私はそこの子供達とすぐ仲よしになった。けれど母の夫となった人にはどうしても親しめなかった。二晩ほど泊ったきりで私はもう帰りたくなった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
毛の
荒物
(
あらもの
)
のことごとに道
塞
(
ふた
)
ぎ
寝
(
ぬ
)
る
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
苔
(
こけ
)
の生えた
鱗葺
(
こけらぶ
)
きの
屋根
(
やね
)
、
腐
(
くさ
)
つた土台、傾いた柱、
汚
(
よご
)
れた
板目
(
はめ
)
、
干
(
ほ
)
してある
襤褸
(
ぼろ
)
や
襁褓
(
おしめ
)
や、
並
(
なら
)
べてある
駄菓子
(
だぐわし
)
や
荒物
(
あらもの
)
など、
陰鬱
(
いんうつ
)
な
小家
(
こいへ
)
は不規則に限りもなく引きつゞいて
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
さびしいいなかながら、
駅
(
えき
)
の
付近
(
ふきん
)
は
町
(
まち
)
らしくなっていました。たばこを
売
(
う
)
る
店
(
みせ
)
があり、
金物
(
かなもの
)
をならべた
店
(
みせ
)
があり、また
青物
(
あおもの
)
や、
荒物
(
あらもの
)
などを
売
(
う
)
る
店
(
みせ
)
などが、ぼつり、ぼつりと
見
(
み
)
られました。
しらかばの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“荒物”で始まる語句
荒物屋
荒物店
荒物見世