“あはれみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憐愍36.0%
哀憐16.0%
16.0%
憐憫12.0%
8.0%
8.0%
愛憐4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしの爲に祈つてくれ、おきなびた水松いちゐの木よ、憐愍あはれみ深き木、わたしの悲しい心のよろこび
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
是においてか彼、一の哀憐あはれみ大息といきの後、狂へる子を見る母のごとく、目をわが方にむけて 一〇〇—一〇二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
後より三五郎這出はいいでて只今組頭くみがしら周藏申上しに相違なく九助儀は一文一錢の勘定も粗末は御座なく小前こまへの者共へあはれみを掛けと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ひたひは低くて、顎が大きく突出してゐた。口と鼻は尋常にとゝのつてゐた。うすいまつ毛の下に、憐憫あはれみのない目がまたゝき、皮膚は黒く濁つてゐた、亞麻色あまいろに近い頭髮。
これらの事どもをも 菅神の祟なりと世に流布るふせしは 菅公の冤謫ゑんてきを世の人あはれみなげきたるゆゑとかや。
此時 御領主より彦右ヱ門せがれへ米五俵、浅右ヱ門さいへ米五俵たまはりし事をしるしあり。此魚沼郡うをぬまこほり大郡たいぐんにて 会津侯御あづかりの地なり。元文の昔も今も 御領内ごりやうない人民じんみんあはれみ玉ふ事あふぐべくたつとむべし。
かの武士、左門が愛憐あはれみの厚きになみだを流して、かくまで一九漂客へうかくを恵み給ふ。死すとも御心にむくいたてまつらんといふ。左門いさめて、ちからなきことはな聞え給ひそ。凡そ二〇えきは日数あり。