あはれみ)” の例文
詞のふしによるのみならず、その外見みえによりてこれに劣らず心に訴へ、早くあはれみを人に起さしめんとするもそのさままたかくの如し 六四—六六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
後より三五郎這出はいいでて只今組頭くみがしら周藏申上しに相違なく九助儀は一文一錢の勘定も粗末は御座なく小前こまへの者共へあはれみを掛けと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たとへにいふ寝耳ねみゝに水の災難さいなんにあふ事、雪中の洪水こうずゐ寒国の艱難かんなん暖地だんちの人あはれみ給へかし。
この時また一者ひとりいふ。あゝねがはくは汝を引きてこの高山たかやまに來らしむる汝の願ひ成就せんことを、汝善きあはれみをもてわが願ひをたすけよ 八五—八七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
身のまもりにとよばはらむ、かたきの姫の「あはれみ」を。
あはれみ」仰ぐひとことは、すべてのおもひ皆おなじ