“れんみん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憐愍71.4%
憐憫28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初さんがこれほど叮嚀ていねいな言葉を使おうとは思いも寄らなかった。おおかた神妙しんびょうに下りましょうと出たんで、幾分いくぶん憐愍れんみんの念を起したんだろう。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
も見出さずお菊が仕業なりと申立公儀かみへ御苦勞を懸し段麁忽不義の致し方に付重き御とがめにも申付べきの處格別の御憐愍れんみん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかし自分の病人に対する同情が次第に薄らいで来る。憐憫れんみんが変じて神経過敏になって、苦痛が変じて恐怖と冷淡との混合物になって来る。しかし自分が悪い人になったとは思われない。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
ぼくは今もそう者にしていさぎよくたゝか關根せきね名人の磊落性らいらくせいむし愛敬あいけいし、一方自しつつ出でざるさか田三吉八だんに或る憐憫れんみんさへかんじてゐる者だが、將棋せうきだけはわかい者にはてないものらしい。