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憐憫
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れんみん
ふりがな文庫
“
憐憫
(
れんみん
)” の例文
大人か
小児
(
こども
)
に物を言うような
口吻
(
こうふん
)
である。美しい目は軽侮、
憐憫
(
れんみん
)
、
嘲罵
(
ちょうば
)
、
翻弄
(
ほんろう
)
と云うような、あらゆる感情を
湛
(
たた
)
えて、異様に
赫
(
かがや
)
いている。
余興
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
彼の監督の役目もまた、道理と嚴格とを、慰安と經濟とを、
憐憫
(
れんみん
)
と
誠實
(
せいじつ
)
とをどんな工合に組合せるかといふ事を知つてゐる人々との協力で行はれた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
しかし自分の病人に対する同情が次第に薄らいで来る。
憐憫
(
れんみん
)
が変じて神経過敏になって、苦痛が変じて恐怖と冷淡との混合物になって来る。しかし自分が悪い人になったとは思われない。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
僕
(
ぼく
)
は今も
壯
(
そう
)
者に
伍
(
ご
)
していさぎよく
戰
(
たゝか
)
ふ
關根
(
せきね
)
名人の
磊落性
(
らいらくせい
)
を
寧
(
むし
)
ろ
愛敬
(
あいけい
)
し、一方自
負
(
ふ
)
しつつ出でざる
坂
(
さか
)
田三吉八
段
(
だん
)
に或る
憐憫
(
れんみん
)
さへ
感
(
かん
)
じてゐる者だが、
將棋
(
せうき
)
だけは
若
(
わか
)
い者には
勝
(
か
)
てないものらしい。
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
憫
漢検1級
部首:⼼
15画
“憐”で始まる語句
憐
憐愍
憐然
憐々
憐寸
憐恤
憐愍令