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哀憐
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あはれみ
ふりがな文庫
“
哀憐
(
あはれみ
)” の例文
丑松は仙太を
背後
(
うしろ
)
から
抱〆
(
だきしめ
)
て、誰が見ようと笑はうと
其様
(
そん
)
なことに頓着なく、
自然
(
おのづ
)
と
外部
(
そと
)
に表れる深い
哀憐
(
あはれみ
)
の
情緒
(
こゝろ
)
を寄せたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
是においてか彼、一の
哀憐
(
あはれみ
)
の
大息
(
といき
)
の後、狂へる子を見る母のごとく、目をわが方にむけて 一〇〇—一〇二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
予も亦彼に對して一度も
哀憐
(
あはれみ
)
を乞ふが如き言葉を出したことがない。
郁雨に与ふ
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それを
卯平
(
うへい
)
は
心
(
こゝろ
)
から
哀憐
(
あはれみ
)
の
情
(
じやう
)
を
以
(
もつ
)
て
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
あゝ——お志保だ——お志保の
嗚咽
(
すゝりなき
)
だ——斯う思ひ附くと同時に、言ふに言はれぬ
恐怖
(
おそれ
)
と
哀憐
(
あはれみ
)
とが身を
襲
(
おそ
)
ふやうに感ぜられる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
斯うなると丑松の方では
反
(
かへ
)
つて気の毒になつて、病の為に先輩を恐れるといふ心は何処へか行つて了つた。話せば話すほど、
哀憐
(
あはれみ
)
は
恐怖
(
おそれ
)
に変つたのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“哀憐”の意味
《名詞》
哀 憐(あいれん)
かわいがって哀れむこと。
(出典:Wiktionary)
哀
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
“哀憐”で始まる語句
哀憐惠與