“にんしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妊娠59.3%
姙娠33.3%
人身7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早く云えばこの女は、親の許さぬ或る男に身を委せ、とうとう妊娠にんしんして仕舞ったのだ。男は、幣履へいりのごとく、この女をふり捨ててしまったのだった。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だから姙娠にんしんを止めることが出来ないなら、乳を飲ませることだけでも控えさせた方がよいと、そう云う頭で取り計らいもしたのであった。
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
自分が常々、こちらに引越してからはことに迫って感じている、この「地の約束」「人身にんしんの分限」というものについての感慨をいまさらのごとく、新しく感じさせられた。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)