“荒神様”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうじんさま83.3%
あらがみさま16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドコの荒神様こうじんさまを信心すれば金談がまとまるとか、ドコの聖天様しょうてんさまは縁結びにあらたかだということは、江戸府内ならば大抵は暗記していて
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
若いしゅ、板の間に手をかけて、分別ありそうに、傾いた。白いのを着た姿は、前門の虎に対して、荒神様こうじんさま御前立おまえだてかと頼母たのもしく見えたので。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こと是処ここのは荒神様あらがみさまで通っていますから、あの大きな御輿を町中ころがして歩くんです。しまいに、神社の立木へ持ってッて、輿をかつぐ棒までヘシ折って了う。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
荒神様あらがみさまではあるけれど、諏訪八ヶ嶽の宗介天狗様へ、申し児をせいと人に勧められ、祈願をかけたその月から不思議に妊娠みごもって産み落としたのが、この葉之助ではございませぬか。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)