荒神様あらがみさま)” の例文
こと是処ここのは荒神様あらがみさまで通っていますから、あの大きな御輿を町中ころがして歩くんです。しまいに、神社の立木へ持ってッて、輿をかつぐ棒までヘシ折って了う。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
荒神様あらがみさまではあるけれど、諏訪八ヶ嶽の宗介天狗様へ、申し児をせいと人に勧められ、祈願をかけたその月から不思議に妊娠みごもって産み落としたのが、この葉之助ではございませぬか。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)