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荒神様
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こうじんさま
ふりがな文庫
“
荒神様
(
こうじんさま
)” の例文
ドコの
荒神様
(
こうじんさま
)
を信心すれば金談がまとまるとか、ドコの
聖天様
(
しょうてんさま
)
は縁結びにあらたかだということは、江戸府内ならば大抵は暗記していて
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
若い
衆
(
しゅ
)
、板の間に手をかけて、分別ありそうに、傾いた。白いのを着た姿は、前門の虎に対して、
荒神様
(
こうじんさま
)
の
御前立
(
おまえだて
)
かと
頼母
(
たのも
)
しく見えたので。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
とことん、とことん、とんことんとん、と拍子でもとっているように仕事場で
樽
(
たる
)
を叩く音が
太鼓
(
たいこ
)
のように地続きの
荒神様
(
こうじんさま
)
の森へ
響
(
ひび
)
きわたる。
暦
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
マンは、釜をきれいに洗って拭き、台所の一角にある、「
荒神様
(
こうじんさま
)
」の神棚に供えた。
菜種油
(
なたねあぶら
)
の入っている
土器
(
かわらけ
)
に、
燈心
(
とうしん
)
をかきたてて、マッチで、火をつけた。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
ところが先方にも
荒神様
(
こうじんさま
)
が付いていない訳ではなくて、チャント隠し
印
(
じるし
)
のあることには気が付かなかったのである。こういうイキサツだから
何時
(
いつ
)
まで
経
(
た
)
っても売れない。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
荒神様
(
こうじんさま
)
のお使いのように、お杉はだまって上座へ坐った。お
吟
(
ぎん
)
のあいさつを
鷹揚
(
おうよう
)
にうけて、すぐ
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
傍
(
そば
)
の
煤
(
すす
)
けた柱に
貼
(
は
)
った
荒神様
(
こうじんさま
)
のお
札
(
ふだ
)
なぞ、一体に汚らしく乱雑に見える周囲の
道具立
(
どうぐだて
)
と
相俟
(
あいま
)
って、
草双紙
(
くさぞうし
)
に見るような何という
果敢
(
はかな
)
い
佗住居
(
わびずまい
)
の情調、また
哥沢
(
うたざわ
)
の節廻しに唄い古されたような
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
なんといっても家がぺっちゃんこになったソンキの家が
被害
(
ひがい
)
の第一番だとみんながいうので、つぎには
荒神様
(
こうじんさま
)
の上にあるソンキの家へむかった。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
道庵一流の論法でおしきったはいいが、この案が通過すると共に、路傍の
稲荷
(
いなり
)
や
荒神様
(
こうじんさま
)
にまで、いちいち
幣帛
(
へいはく
)
を奉って行くから、その手数のかかること。気の短い同行の米友がかなりの迷惑です。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
荒神様
(
こうじんさま
)
の怖ろしい
祟
(
たた
)
りがあるのでござんしてな
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
荒
常用漢字
中学
部首:⾋
9画
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“荒神”で始まる語句
荒神
荒神箒
荒神柱
荒神十左
荒神松
荒神棚
荒神樣
荒神風呂